ロボカップは、ラジコンのような人の操作によって動くロボットではなく、自分で考えて動く自律移動型ロボットによる競技会です。それは、「西暦2050年までに、人間のワールドカップサッカー優勝チームに勝てる、自律移動のヒューマノイドロボットのチームを作る」という夢に向かって、人工知能やロボット工学の研究を推進し様々な分野の基礎技術として波及させることを目的とした、ランドマーク・プロジェクトでもあります。

そのためロボカップには、ロボットによるサッカー競技「ロボカップサッカー」をはじめ、災害現場をテーマにしたフィールドで人命救助を行う「ロボカップレスキュー」、キッチンやリビングといった日常生活の場での人間との共同作業を追求する「ロボカップ@ホーム」、将来のロボカップを支える子供たちのリーグ「ロボカップジュニア」の、4つの分野があります。

ロボカップは毎年、世界大会が開催され、40か国以上から選手(ロボット)が集まります。
2015年は、中国の合肥で開催の予定です。

ロボカップの歴史

1992年 RoboCup発足  
1997年 第1回世界大会(愛知・名古屋)  
1998年 第1回ジャパンオープン(東京・青山)
第2回世界大会(フランス・パリ)
1999年 第2回ジャパンオープン(愛知・名古屋)
第3回世界大会(スウェーデン・ストックホルム)
2000年 第3回ジャパンオープン(北海道・函館)
第4回世界大会(オーストラリア・メルボルン)
2001年 第4回ジャパンオープン(福岡)
第5回世界大会(米国・シアトル)
2002年 第6回世界大会(日本・福岡、韓国・釜山)
2003年 第5回ジャパンオープン(新潟) 第7回世界大会(イタリア・パドヴァ)
2004年 第6回ジャパンオープン(大阪) 第8回世界大会(ポルトガル・リスボン)
2005年 第9回世界大会(日本・大阪)
2006年 第7回ジャパンオープン (北九州) 第10回世界大会(ドイツ・ブレーメン)
2007年 第8回ジャパンオープン (大阪) 第11回世界大会 (米国・アトランタ)
2008年 第9回ジャパンオープン (沼津) 第12回世界大会 (中国・蘇州)
2009年 第10回ジャパンオープン(大阪) 第13回世界大会 (オーストリア・グラーツ)
2010年 第11回ジャパンオープン(大阪) 第14回世界大会( シンガポール)
2011年 第12回ジャパンオープン(大阪) 第15回世界大会(トルコ・イスタンブール)
2012年 第13回ジャパンオープン(大阪) 第16回世界大会(メキシコ・メキシコシティー)
2013年 第14回ジャパンオープン(東京) 第17回世界大会(オランダ・アイントホーヘン)
2014年 第15回ジャパンオープン(柏崎、飯塚、北九州) 第18回世界大会(ブラジル・ジュアンペソア)
2015年 第16回ジャパンオープン(福井) 第19回世界大会(中国・合肥)